この片口、先日の東京出張からついてきた子です。
北関東、すなわち笠間や益子あたりで往時作られた日常の器なんですが、小さいサイズはなかなか見かけなくなりました。見かけても20cmから30cm前後の大振りなものが多く、見るには迫力があってよいんだけど、実際に家庭で使うとなるとそれなりの広いお宅や空間が必要となります。いや、それはそれで好きなんですけどね。 今日ご紹介したこの片口は酒器ほど小さくはないですが、盛り鉢としてガンガン使える調子のものです。昔の家庭では酒次ぎや醤油の移しかえはもちろん、卵を焼くときの卵液を注ぐ器としても重宝したそうな。これからは梅や桃の木を活けたりして花にも使えるし、活躍の場は多そうです。しかもニュウも欠けもなく、明治期の器とは思えないくらいの良いコンディション。 人も、器も出会い。 ぜひ、明日から始まる新しい時間はこの子とともに。
by bon-antiques
| 2011-03-09 13:44
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